エセ文学少女の本棚

これを読んだら読書感想文が書きやすくなる。ファッション読書家をきどれちゃう。……そんな事なくてひたすらに本の愛情を語ってます。

物語のおわり 湊かなえ

ハッピーバレンタイン、略してハピバですね。

今回は湊かなえさんの新作、「物語のおわり」を読んでみました。

とある女の子が小説家になる事を夢見る。有名な小説家の弟子入りの話が舞い込むが既婚者のハムさんに邪魔をされてしまう。そんな短編集が北海道を旅するいろんな人を巡り、最後は――。

そんなお話です。章の最後にそれぞれ登場人物がこの物語をどう解釈して、どういうオチを付けるかが語られます。人によって話の要約の仕方が違うのでそれもまた面白いんですよねー。

って事で私も物語のおわりを考えてみたいとおもいます。以下がっつりネタバレなので注意してください。










まず空の彼方から。

主人公の私はハムさんに上京を止められます。ハムさんは「三年待つ。その間に賞を取れたら弟子入りしてもいい」といい、私はそれに従います。

二年後、私は無事に小さな賞を受賞し、新聞に掲載が決まりますが、一冊出せればそれでいい彼女はそこで満足して東京に行くことはなかった。そんな感じですかね。




さて、本編のおわりですが、まぁ萌ちゃんは学校に復帰しようとするけれど1ヶ月も休んでたのでクラスに馴染めずに孤立しがちに。

麻奈に謝って許してもらう。けれどその頃には麻奈は転校して向こうの学校でやり直していた。萌は悩みながらも小説を書き続ける。もう無理だと思った時に麻奈が書いた小説を読んで、小さく救われる。

なんて、考えてみました。

北海道に言った事があったらもっと楽しめるんでしょうね、この小説。

心が優しくなる小説でした。(*'ω')