エセ文学少女の本棚

これを読んだら読書感想文が書きやすくなる。ファッション読書家をきどれちゃう。……そんな事なくてひたすらに本の愛情を語ってます。

連続殺人鬼カエル男 中山七里

「一人ミステリー強化月間」第三シリーズです。

今回読んだのは連続殺人鬼カエル男。結論からいうとここまで読んでる途中と読み終わった後で評価が変わった作品は初めてです。


読んでる途中は
「えー、めっちゃ難しい漢字とか四字熟語使うじゃん知識ひけらかしたいだけかよ。なんだよ「有難うございます」と「ご免なさい」って。小説なら伝わってなんぼだろ」とか思ってました。本当にすみません。

読み終わった後はそれはもう、自分でもびっくりするくらいの手のひらくるりんぱです。
「え、すご……。え、この意味ありげなアレは伏線? え、騙された……。うそやろ……。……最後のは蛇足かな? まってそんな事なかった最高すぎる」

小説の書き方が上手すぎる……。

完全に騙されていましたし読みながら主人公と同じタイミングで同じ事に気が付いた時は息を飲みました。

何かに付けて過激な暴力表現はあります。(大袈裟ともいう)でもそれ以上に小説の書き方が上手すぎる。セリフを長くして、口を挟めない感じとかもそのまま表現しています。

ミステリー小説なのでネタバレ出来ないのが辛いところではあります。最期まで読めばこの小説のいい所絶対分かると思います! 時間があったら是非!




連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)

連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)